こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)
前回からの続きで歯医者での麻酔についてです。
今回は麻酔の効きやすい人や部位、効きにくい人や部位についてお話しします!
歯の治療に多く使われる麻酔。使う麻酔薬は同じでも、よく効く人と効きにくい人がいます。どういった差があると思いますか?
虫歯の治療をおこなう際に麻酔をするといっても、実は歯医者さんは針を刺す部位を微妙に変えているんです。
歯茎に麻酔の針を刺すということに変わりはありませんが、歯茎の部位を変えて麻酔をしているというわけです!
麻酔が効きやすいのは部位によっても異なります。
下顎(下の歯)より上顎(上の歯)の方が効きやすく、奥歯より前歯の方が効きやすいです。
麻酔の効きやすい順番は下記のとおりです。
上の前歯→上の奥歯→下の前歯→下の奥歯
骨に厚みがあったり骨密度が高かったりすると、麻酔薬が浸透しにくくなります。
下顎の奥歯などは、とても分厚い骨に覆われているため、もともと麻酔が効きにくい状態にあります。
なので、下顎の親知らず抜歯は麻酔が効きにくく、麻酔を何本か打たれた経験がある方や、抜歯中に痛みが出た経験がある方もいると思います。骨密度が上顎と下顎が異なる為です。
麻酔の効果は炎症の度合いによっても異なってきます。
麻酔を使うタイミングは症状が強くて麻酔をしないと治療ができない場合と、抜歯や虫歯のように今は症状が強くなくても治療の際に強い痛みを伴う場合とがあります。
痛みがある場合は強い炎症を伴っている場合で、痛みがないときは炎症が弱い場合です。
少し難しい話になりますが、炎症が強い部位は酸性になっています。
麻酔薬はアルカリ性で、炎症部位に打っても酸性とアルカリ性で中和されてしまい、効果が薄くなってしまいます。なので、炎症が強い場合は炎症をお薬などにより抑えてから、麻酔を使って治療をしていく事になります。
「親知らずが痛いので抜歯をしてほしい」という患者様も多くいらっしゃいますが、炎症が強い場合には最も麻酔が効きにくい状況なのでその日に抜歯することはやめましょうと言うこともあります。その場合は痛み止めと抗生剤を処方して炎症が収まってから抜歯を行います。
中和されるなら、麻酔を多く打てば良いのでは?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。麻酔も打てる量が決まっています。多く打ち過ぎると、体に副作用やアレルギーが出てくることがあるため、最低限の麻酔を使用して治療しなければなりません。
麻酔薬というのは、誰でも同じように作用するものではありません。その人の体質や体の部分、体調によっても作用の仕方が異なるのです。
以前、麻酔が効きにくかった、麻酔でアレルギー反応が出た経験がある人は、治療前に歯科医師に伝えておきましょう(*^-^*)