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いつまでも元気に過ごすために。高齢者の口腔ケアの大切さ

こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)

令和元年(2019年)の日本人の平均寿命は、女性が87.45歳、男性が81.41歳と、世界でもトップクラスの水準を誇ります。
長生きできる時代になった今、「健康寿命」――つまり、介護を受けることなく元気に自立して暮らせる期間をどう伸ばすかが重要なテーマとなっています。



実際には、平均寿命と健康寿命の間には約10年前後の差があると言われており、その間は病気や介護が必要な状態であることが少なくありません。そこで注目されているのが「口腔ケア」です。

年齢を重ねると歯や歯茎、舌、口の粘膜などにさまざまな変化が起こります。
たとえば、
・歯茎が下がり、歯の根元が露出して虫歯になりやすくなる
・唾液の分泌が減り、口の中が乾燥して口臭や味覚の低下を引き起こす
・入れ歯が合わなくなって痛みが出る、食べづらくなる
・歯や入れ歯の汚れに細菌が増殖しやすくなる
といった変化があげられます。

これらの変化を放っておくと、歯茎の炎症や口の中の傷、口臭、さらには食事がしづらくなることで栄養不足や体力の低下につながることも。
また、噛む力が弱まると脳への刺激が減り、認知症のリスクが高まることも分かっています。
さらに注意したいのが、嚥下(えんげ)機能の低下です。飲み込む力が弱くなることで、食べ物や唾液が気管に入ってしまい、「誤嚥性肺炎」を引き起こすことがあります。
これは高齢者の入院・死亡の原因としても多く見られています。

こうしたリスクを減らすためにも、日頃からの口腔ケアはとても大切です。
自分の歯でしっかり噛み、おいしく安全に食べることは、高齢者にとって生活の質を高める大きなポイントになります。


「最近歯医者に行ってないな…」
「家族の口の中のことが心配…」
そう感じたときは、ぜひ歯科医院での定期検診を検討してみてください。
歯だけでなく、舌や粘膜、入れ歯のチェック、唾液の状態など、トータルでお口の健康をサポートできます。

お口の健康は全身の健康への第一歩。
高齢の方も、ご家族の皆さまも、いつまでもいきいきとした毎日を過ごすために、ぜひ口腔ケアを見直してみましょう。健康寿命を延ばすためにも口腔内の健康状態も定期的に確認しておきましょう!