こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)
「歯の治療は平気だけど、麻酔の注射だけは苦手」そんな声を多くの患者様から耳にします。
歯科麻酔に対する不安や緊張は、決して特別なことではありません。年齢や性別を問わず多くの方が同じように感じています。
今日は、そんな不安を少しでも軽くするための“自分でできるリラックス法”を、歯科医院の立場からお伝えします。

■ 怖さの正体は「わからない不安」と「体のこわばり」
麻酔が怖いと感じる大きな理由の一つは、「どんな痛みがあるのかわからない」という予測できない不安です。
さらに、体が緊張してしまうと筋肉が硬くなり、実際よりも痛みを強く感じてしまうことがあります。つまり、心と体をゆるめることが、痛みをやわらげる第一歩なのです。
■ ゆっくり呼吸して、気持ちを整える
緊張しているとき、人は自然と呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと血流が悪くなり、体がこわばってしまいます。
そんなときにおすすめなのが、「吐く息を長くする深呼吸」です。
・鼻から3秒かけてゆっくり吸う
・口から6秒かけてゆっくり吐く
・このリズムを数回くり返す
息を吐くときに「ふぅ〜」と軽く音を出すと、よりリラックスしやすくなります。
これは副交感神経を刺激して、心拍や緊張を自然に落ち着ける効果があります。待合室や診療台に座ったときに、そっと試してみてください。
■ 力を抜くと、痛みの感じ方が変わります
多くの方が、麻酔の瞬間に肩や手、足先までぎゅっと力が入ってしまいます。
そんなときは、一度「意識的に力を入れてから抜く」動きをしてみましょう。
・肩をぎゅっと上げて、ストンと落とす
・手を軽く握ってから、ゆっくり開く
・足の指をぎゅっと丸めて、伸ばす
力を抜く動作を取り入れるだけでも、体全体がふっと軽くなるのを感じられるはずです。
■ リラックスできる“自分なりの工夫”を持つ
音楽を聴いたり、香りのあるハンカチをそっと握っていたりするのも良い方法です。
好きな香りや音は、緊張でこわばった心をやさしく解いてくれます。
「これをしていると安心できる」というルーティンを持っておくのもおすすめです。
診療前に「緊張しやすいです」と伝えていただければ、スタッフもより丁寧にサポートできます。
■ 無理せず、少しずつ慣れていきましょう
歯科麻酔の怖さは、経験を重ねることで少しずつやわらいでいきます。
痛みを減らすための麻酔技術も進化していますし、スタッフは常に患者様の表情や反応を見ながら進めています。
不安な気持ちは、どうかそのままにせず、遠慮なくお話しください。
「怖い」と伝えることも立派なセルフケアのひとつです。
一緒にできる工夫を見つけながら、安心して治療に臨んでいきましょう。
ほんの少し呼吸を整え、体の力を抜くだけで、麻酔への不安はぐっと軽くなります。
「怖い」と感じる自分を責めずに、ゆったりと構えることから始めてみましょう。