こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)
仕事のストレスや長時間のパソコン業務、気づかないうちに力が入ってしまう日中の姿勢。
30~40代のビジネスパーソンの方から「朝起きると顎が疲れている」「歯がしみる」「詰め物がよく取れる」といったご相談をいただくことが増えています。
その背景にあることが多いのが “歯ぎしり(ブラキシズム)” です。
歯ぎしりは寝ている間に起こるイメージが強いかもしれませんが、実は無意識に日中行っているケースも多く気づきにくい点が特徴です。
放置すると歯や顎だけでなく全身の不調にもつながるため、早めに気づき対策することが大切です。

■ 歯ぎしりには「3つのタイプ」がある
歯ぎしりとひと口に言っても次のようにいくつかのタイプがあります。
- グラインディング
上下の歯をこすり合わせて“ギリギリ”と音が出るタイプ。もっとも一般的です。 - クレンチング
強い力でグッと噛みしめるタイプ。音が出ないため周囲にも本人にも気づかれにくいのが特徴です。 - タッピング
歯をカチカチと小刻みに鳴らすタイプ。頻度は少ないですが顎に負担がかかります。
特に忙しい社会人の方は仕事中の集中時や緊張時に「クレンチング」をしていることが多く、慢性的な顎の疲れにつながりやすくなります。
■ なぜ歯ぎしりが起こるのか?考えられる主な原因
歯ぎしりの原因はひとつではなく、複数が組み合わさって起こることが多いとされています。
・仕事のストレスや緊張
・噛み合わせや歯並びの問題
・睡眠の質(浅い眠り、寝不足)
・アルコールや喫煙、カフェイン
・日中の食いしばり(TCH:上下の歯を接触させる癖)
・運動や集中時の無意識の噛みしめ
特に30~40代の方は責任のある仕事や家事育児が重なり、ストレスが蓄積しやすい時期です。自覚がなくても身体は緊張しており、そのまま寝ている間にも歯に強い力がかかってしまうことがあります。
■ 歯ぎしりを放置するとどうなるの?
「寝ている間のことだし、仕方ないかな」と思ってしまうかもしれませんが、そのままにしておくと次のようなトラブルにつながります。
・歯がすり減って短くなる
・知覚過敏
・詰め物・被せ物の破損
・歯のヒビ(マイクロクラック)
・顎関節症
・肩こり・頭痛
・朝の顎のだるさ
これらは日常生活の質を大きく下げるだけでなく、治療が必要になるケースもあります。
「忙しいから後回し…」とすると知らないうちに悪化してしまうことも少なくありません。
■ 歯科でできる歯ぎしり対策
歯ぎしりは“治らない癖”ではなくコントロールできる習慣です。
・ナイトガード(マウスピース)作成
もっとも一般的で効果的な方法です。睡眠中に歯にかかる力を吸収し、歯のすり減りや顎への負担を軽減します。保険適用で作ることができ、費用負担も比較的少ないのが特徴です。
噛み合わせの不調和がある場合、歯ぎしりを助長することがあります。必要に応じて調整を行います。
・日中のTCH改善アドバイス
「上下の歯は普段離れているのが正常」ということを知っていただき、職場でもできるセルフケアをお伝えします。
■ 忙しくても、できるところから対策を
・寝る前に深呼吸やストレッチをする
・日中「歯を離す」意識を少し持つ
・頬の内側に噛み跡があるかチェックする
・枕の高さを見直してみる
まずは小さな習慣でも積み重ねることで負担は軽減できます。
■ 気になる症状があれば、早めのチェックを
歯ぎしりは“気づいたときが対策のはじめどき”です。
朝起きたときの顎の疲れ、歯のしみる感じ、詰め物がよく取れるなどの症状があれば一度ご相談ください。早めに対処することで歯や顎を守ることができます。ご自身のお口の状態が気になる方はどうぞお気軽に当院へご相談ください。忙しい毎日でも、健康なお口を一緒に守っていきましょう(*^^*)