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毎日の食事を意識していますか?

こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)


食べることに関するキーワードは良いことも悪いことも含めて様々あります。
グルメ、ごちそう、過食や拒食、摂食嚥下障害、介護食、食糧自給率、肥満とダイエット、断食、不食や個食、偏食、食育、などなど…..。



ここにあげただけでもほんの一部で、私たちの周りには食に関するキーワードが多くあります。そして、これは多種多様な社会の現状や課題を反映しています。


食事というのは生命維持の基本です。私たちの体は食べたものから作られます。
そして何か食べる時は必ず口から入り、歯で噛んでから身体に入っていきます。


今回は、歯・口とごはんの繋がりについてお話していきます。

食べる、食べないのコントロールは、脳の視床下部にある摂食中枢、満腹中枢で行われています。
咀嚼は満腹中枢を刺激するので、よく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べることで少量の食事でも満腹感を得られ、ゆっくり食べれば満足感にも繋がります。

食べ物をよく噛むことによってお口の中で消化され、胃腸の負担を軽減します。
よく噛むことで唾液からアミラーゼという酵素が出され、ご飯などのでんぷんを糖に変えます。
これにより胃腸は食物を消化しやすくなります。特に胃腸が弱い方はよく噛むことを心がけるようにしてみましょう。

早食いは血圧上昇、脂質異常症、血糖値上昇と関連することがわかっています。
また、よく噛んでゆっくり食べることは、体重減少の効果があることや認知症予防につながると言われています!


現代では食の欧米化も進み、食事の際に噛む回数はだいたい600回ほどで、食事時間は約10分程度と言われています。
戦前では咀嚼回数は約1400回、食事時間は20分程度。
戦前といっても正確にいつのことを指すのかというと難しいのですが、戦後80年ほどですのでまだ100年は経っていません。

この短期間に訪れた大きな変化は、やわらかく食べやすいメニューが多くなったこと、そしていわゆるファストフードと呼ばれるようなものに代表される、食事時間のスピード化があります。ハンバーグやパン、スパゲティー、牛丼におそば。
時間がない人がすぐに食べられるものや手軽なもの。軟かく食べやすい食べ物は、忙しい人々に多く利用されています。

「よく噛んでゆっくり食べる」を実現するためには、
咀嚼回数が多くなる食材をプラスする、一口30回を目安にする、一口の量を少なるする等、現代食であっても食材自体の調理方法を工夫したりすれば無理なく咀嚼回数や食事時間を増やすことができます。


ですが、十分な食事の時間がとりにくい方、体質によって食べられる物が限られている、ストレスが食生活に影響している方など、食生活の課題や問題点は人それぞれです。


もしかしたら毎日の事なので食事に対して意識をしていなかったかもしれませんが、ご自身の健康のためにも食事の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?