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歯にも寿命があるの!?

こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)


皆さん、ご自身の歯の本数をご存じでしょうか?
通常ですと永久歯は28本です。親知らずを入れると32本あります。ちなみに乳歯の本数は20本です。

では、歯の平均寿命はどれくらいかご存知でしょうか?

前歯・・・・約60年
小臼歯・・・約57年
大臼歯・・・約50年(6歳くらいから生え始める)

それに対して、現在日本人の平均寿命は、
男性・・・81歳   女性・・・87歳

寿命に対して歯の寿命は10~20年くらい早く失っています。
そして、40歳を過ぎると歯を失う本数は急激に増えていく統計も出ています。


歯を失う原因で最も多いのは虫歯と歯周病で、原因の約8割を占めてます。さらに歯周病は50代以上で歯を失う原因の半数を占めています。

そして、虫歯や歯周病は奥にある歯ほどリスクが圧倒的に高くなります。
その理由はいくつか考えられますが一つは歯の形態の違いです。平らな面の多い前歯に比べると、複雑で咬む面に溝があります。
この溝はプラークや食べかすが溜まりやすく虫歯のできやすい部位に挙げられます。

また、口腔内は奥にいくほどスペースが狭くなるため歯ブラシが入りにくく、前歯よりも磨き残しが多くなります。下の奥歯は『舌』によってさらに磨きにくくなることが、他の奥歯より平均寿命が短い要因の一つと考えられています。

加えて、前歯と奥歯では咬む時にかかる力が大きく異なります。
私たちが普段食べ物を咬んだり、すりつぶしたりする際、奥歯には前歯の4~5倍の力がかかります。
※前歯→15kg 奥歯→70kg
これは自分の体重か、それ以上の荷重に匹敵する力です。
そこへ虫歯や歯周病によるダメージがさらに加わってしまえば、いくら頑丈な奥歯でもその負担に耐え切れられなくなってしまいます。

神経のない歯は栄養を届けられずにもろくなる、痛みなどの症状に気づきにくくなるなど、さまざまな要素が重なって本来よりその寿命は約10年短くなり、また生存期間は平均5~30年になると言われています。

もちろん歯の寿命は神経の有無だけで決まるものではありません。
しかし、毎日のお手入れや定期的なクリーニングと同じように、神経を残せるかどうかは歯の寿命に大きく関わっていると言えます。

80才の日本人の歯の平均寿命は8.9本ですが、歯の寿命が1番長い国のスウェーデンでは20本だそうです。
これは、治療技術の違いではなく歯を出来るだけ長くもたせる為に定期的なメンテナンスを受けているからです。

永久歯が生えてから一度も虫歯や歯周病にかかっていない、事故や外傷によって歯が損傷していなければ、本来であれば120年から200年と一生涯健康な歯でいられるのです。 



適切な口腔ケア、定期的に歯科医院での健診を受けるのが歯の寿命を伸ばすことに繋がってきます。
痛みなどの自覚症状がないと歯科医院に行くのをためらってしまう気持ちはよく分かります。ですが、健康な歯を一生涯維持するためにも定期的に歯科医院の健診を受けましょうね!