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どうして矯正治療をするのでしょうか?

こんにちは!
西尾セントラル歯科です(^o^)


なぜ歯の矯正治療をするのでしょうか?
皆さんが歯の矯正をする理由として思い浮かべるのは
歯並びを美しくするための方法、すなわち患者さまの審美面、見た目をキレイに回復する治療法というのが一番多い回答だと思います。



やはり矯正治療を希望する患者さまは、見た目をキレイにしたいという理由の方が多いです。
矯正治療は、歯並びの悪さ=見た目の悪さを改善する治療としてクローズアップされがちです。
もちろん見た目をよくするのはとても大事なことですが、見た目を改善するためにだけ矯正治療が必要なわけではありません。


歯並びが悪いことは見た目だけの問題ではないです。
では、審美面以外で矯正治療が必要な理由はなんでしょうか??

皆さんは奥歯を咬みしめたときに、前歯も横の歯もしっかり咬んでいますか?
ファスナーも歯車もしっかり咬み合って、はじめて持ち前の機能を発揮します。
同じように、歯は歯並びのキレイさだけではなく、すべての歯がきちんと咬み合い、あごの動きによく合って、食べ物を噛めなければなりません。

一見きれいな歯並びでも、上下の歯がきちんと咬み合っているとは限りません。
大切なのは咬み合わせです。「歯並びをよくして、もっときれいになりたい」と、歯の矯正を希望される方は多くいますが、「咬み合わせをよくしたい」という人はまだ少数派です。しかし、「きれいな歯並び」とはよく噛める、正しい咬み合わせであることを知ってください。

 

①虫歯、歯周病になりやすい
正常な歯並びの場合と違い、凹凸の歯だと歯ブラシの毛先が細かいところまで届きません。
その結果、あちこちに磨き残しができ、虫歯や歯周病のもとになるプラークとなってしまいます。

②咀嚼機能が低い
私たちは食べ物を摂取することで健康を維持しています。その食べ物を採る最初のステップが「噛む」という行為なのです。「噛む」ためには歯が丈夫でなくてはならないのですが、歯並びが悪いとよく物を噛めません。
十分に噛めないと食べ物を丸飲みということになり肥満の原因、栄養摂取の効率が悪くなります。

③息がもれてしまい、言葉が正しく話せない
歯と歯の間に隙間があると、そこから空気がもれてしまい、言葉が聞き取りにくくなります。特にタ行、サ行に顕著に表れます。

④精神的ストレスの原因になる
前歯が出ていることや下顎が出ていることが気になり、人前でお口を開いて話せない、笑えない、いつもお口をおさえて下を向いているといった方がたくさんいらっしゃいます。
歯ならびを治した途端に、内向的な人が社交的になったという例はたくさんあります。

⑤肩こりや頭痛のもとになることもある
歯並びが悪いと、たいていの場合噛み合わせも悪くなります。噛み合わせが悪いと、あごや首、肩の筋肉に無理な力がかかって、肩こりになる場合があります。
そして、筋肉のバランスが欠いていますので、脊椎が曲がって頭痛の原因などになることもあります。

⑥集中力低下の原因となる場合がある
仕事や勉強の時に”ガムを噛んでいると集中力が続く”という経験をされたことがあるのではないでしょうか?実際 “噛むこと”により、脳への血流量が増え、その活動が活発になると言われています。
逆に言えば、しっかりと噛めないかみ合わせのままだと集中力の低下を招く要因となることもあります。

このように歯並びや噛み合わせが悪いことで、心身に悪い影響を及ぼします。
一見、関係無さそうな症状も実はその原因が歯並びの悪さに関係していることもあります。

歯並びを気にすることによって大きく口をあけて人前で笑えない、話せないなどの理由により精神的に内向的になってしまったり、物事に消極的になってしまったりすることがありますが、矯正治療をすることで性格まで非常に明るくなります。

歯並びがきれいになることで虫歯や歯周病になってしまうリスクが非常に低減されます。歯並びが悪く歯が重なり合ったりしていると、本人がどんなに一生懸命歯を磨いても、物理的に不可能であり、将来は必ず虫歯や歯周病になってしまうことは明白です。

 

そういった観点からも矯正治療の最も重要な役割というのは、将来、内向的、消極的になってしまったりしないように、また虫歯や歯周病になってしまったりしないように、そういった将来にわたる様々なリスクを低減するための予防的要素が非常に強いということがお分かりになったかなと思います。